日本人が英語を習得することが難しい理由の1つに、日本では英語があくまで「外国語」であり、生活の一部になっていないことがあります。
みなさんが生活するうえで英語を話す機会はどれくらいあるでしょうか。近親者に英語を話す方がいる、もしくは仕事柄、英語を話さなければならない方以外は、おそらく、ほぼ英語を話す機会は無いのではないでしょうか。
一方で、公用語が複数ある国や、言語の異なる国々が国境を接してひしめき合う欧州では、日常生活で数ヶ国語を操る人も少なくありません。
例えばベルギーでは公用語として、フランス語とフラマン語(オランダ語)に加え、ドイツ語が使われています。フランス語圏を一歩出ればフラマン語圏というように、1つの国内で複数の言語が話されているため、2ヶ国語、あるいはそれ以上の言語を習得する人が多くいます。仕事や日常生活で複数の言語が必要となるため、他言語の習得が生活の術でもあるのです。
英語といえば英検やTOEICのイメージがありますが、「体験山小屋」ではバイリンガルを目指して日常会話に英語を取り入れ、様々な体験を行うカリキュラムとなっております。例えば農業体験の田植えでは、農業歴40数年のベテランのスタッフが説明する横で、英語の先生が同時通訳を行います。同時に2つの言語を聞きながら、身体を使って作業する事により、より効率的に英語を覚えていく事が出来るのです。実際に農業体験のお手伝いをしに来てくれた年配の方が、何度か繰り返すうちに自然と英語を覚えていた事例もあります。
都会では味わえない大自然の中で様々な体験をする事により、「これは何だろう?」「なぜこの作業をするのだろうか?」」など、自発心、探求心が芽生え、「できた!」の成功体験が自己肯定感を育て自分に自信が持てます。その事により「もっとこうしてみよう、ああしてみよう」など掘り下げる力がつき、自分の思いを伝えることができるようになり、引っ込み思案ではなくなると考えております。